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自己破産と損害賠償

昨日、ニュースで自転車と歩行者の事故による損害賠償について取り上げていました。

自転車が信号無視で歩行者にぶつかり、歩行者に後遺症が残り数千万円の損害賠償命令。 自転車も立派な車両なので、当然の結果だと思います。

ここで大きな疑問。

一般人にそんな数千万円の賠償金が払えるのか。 自動車とは違って保険の加入が義務化されてないので多くの人は保険に入っていません。 したがって自分でお金を用意する必要があるので大変なことになりますよね。というか、一部の富裕層を除いて不可能ではないかと思います。

ちなみに小学生などの子供が自転車で事故を起こしてしまった場合、監督責任としてその親に損害賠償請求されることもあるので、ちゃんと子供には最低限の交通ルールは叩き込んでおくべきです。 「子供がしたことなんだから…」ではすみません。

うちの娘はまだ小さいので自転車には乗れませんが、乗れるようになったらみっちり教えます。

先程の損害賠償のことですが、そんな数千万円の賠償となったら払えるわけがない。自己破産しかないな。と、考える人もいると思います。 しかし、そういうわけにいかない場合もあるんです。 自己破産とは、ある一定の財産を除いたほとんどの財産で払えるだけ負債を払って、払い切れなかった負債を免除してもらえるという制度です。

しかし、払いきれなかった負債すべてが免除されるわけではありません。

非免責債権というのがあります。 要は、自己破産したとしても免除されない債権のことです。

滞納している税金や罰金、養育費、悪意で加えた不法行為に基づく損害賠償請求、故意または重過失により加えた生命または身体を害する不法行為に基づく損害賠償請求などがそれに当たります。

この中で今回関係があるのは、故意または重過失により加えた生命または身体を害する不法行為に基づく損害賠償請求という部分です。

通常の不法行為に基づく損害賠償請求ではなく、「故意または重過失により加えた」という部分が重要です。

おそらく、少しよそ見運転をしていて相手を怪我させたような場合は、重過失には当たらず、免責される可能性が高いと思います。

では、信号無視やスマホを操作しながらの運転で事故を起こしてしまった場合はどうでしょう?

事案により、裁判所が判断することになると思うので一概には言えませんが、重過失と判断される可能性もあるのではないでしょうか。

個人的にはそう思います。

そうなると、免責はされず、生涯を掛けて支払って行くことになり、人生は一変してしまうかもしれません。

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