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2013年9月

自己破産と損害賠償

昨日、ニュースで自転車と歩行者の事故による損害賠償について取り上げていました。

自転車が信号無視で歩行者にぶつかり、歩行者に後遺症が残り数千万円の損害賠償命令。 自転車も立派な車両なので、当然の結果だと思います。

ここで大きな疑問。

一般人にそんな数千万円の賠償金が払えるのか。 自動車とは違って保険の加入が義務化されてないので多くの人は保険に入っていません。 したがって自分でお金を用意する必要があるので大変なことになりますよね。というか、一部の富裕層を除いて不可能ではないかと思います。

ちなみに小学生などの子供が自転車で事故を起こしてしまった場合、監督責任としてその親に損害賠償請求されることもあるので、ちゃんと子供には最低限の交通ルールは叩き込んでおくべきです。 「子供がしたことなんだから…」ではすみません。

うちの娘はまだ小さいので自転車には乗れませんが、乗れるようになったらみっちり教えます。

先程の損害賠償のことですが、そんな数千万円の賠償となったら払えるわけがない。自己破産しかないな。と、考える人もいると思います。 しかし、そういうわけにいかない場合もあるんです。 自己破産とは、ある一定の財産を除いたほとんどの財産で払えるだけ負債を払って、払い切れなかった負債を免除してもらえるという制度です。

しかし、払いきれなかった負債すべてが免除されるわけではありません。

非免責債権というのがあります。 要は、自己破産したとしても免除されない債権のことです。

滞納している税金や罰金、養育費、悪意で加えた不法行為に基づく損害賠償請求、故意または重過失により加えた生命または身体を害する不法行為に基づく損害賠償請求などがそれに当たります。

この中で今回関係があるのは、故意または重過失により加えた生命または身体を害する不法行為に基づく損害賠償請求という部分です。

通常の不法行為に基づく損害賠償請求ではなく、「故意または重過失により加えた」という部分が重要です。

おそらく、少しよそ見運転をしていて相手を怪我させたような場合は、重過失には当たらず、免責される可能性が高いと思います。

では、信号無視やスマホを操作しながらの運転で事故を起こしてしまった場合はどうでしょう?

事案により、裁判所が判断することになると思うので一概には言えませんが、重過失と判断される可能性もあるのではないでしょうか。

個人的にはそう思います。

そうなると、免責はされず、生涯を掛けて支払って行くことになり、人生は一変してしまうかもしれません。

婚外子の相続差別は違憲 最高裁

出ましたね。最高裁判決。

一応、この問題をざっくり説明すると、

結婚していない男女の間に生まれた子の相続分が、結婚している男女の間に生まれた子の相続分の半分て言うのはどうなの?という問題に対し、最高裁が「違憲」と判断した。

という問題です。

ざっくりすぎる気もしますが、詳しく知りたい方はニュースとかサイト探せばいくらでも詳しく書いてあるのでそちらでお願いします。すいません。

この問題ですが、私の立場はというと…ケースバイケース。ってかんじかなぁ。。

何とも卑怯な回答ではありますが、そもそもこの問題っていろんなパターンがあると思うんですよね。

たいていの人は婚外子って聞くと、不倫相手や愛人の子みたいなイメージがあるかもしれないけど、そうじゃない場合も結構ある。

たとえば、昔1度結婚しててその時に子供ができたがその後離婚。再び違う相手との間に子ができたが、籍は入れずに死ぬまで一緒に生活を送る(いわゆる事実婚)。

この場合、事実婚の二人の間の子は、結婚していた時の子の半分しか相続分はない。

他にも、婚外子とはいえ、親と一緒に暮らしたり、老後の面倒を見ていた場合もあると思う。逆に嫡出子って言っても、何十年も疎遠になってる場合とかもあると思う。

そういうものをすべて一色単にしていいのかなぁ??

生活形態、家族形態が多様化している今の日本で、結婚してるかしてないかだけで相続分を法律で決めているのが、そもそもの間違いだ!

と言いたいところだけど、法律でこういう場合はこうで、こういう場合はこう。なんて事細かく決めれるわけもないわけで…。

で、ここでやっと今回の本題です。

こういった問題においても、100%とは言えなくても、ある程度解決できるのが”遺言”です。

しょっちゅう書いている気がしますが、遺言は、自分が死んだときに自分の意思で自分の財産をどうするかを決めておくことができる唯一の方法です。

今回のような場合も、遺言があればこんな大事にならなかったかもしれません。

たとえば、財産の半分は妻に、六分の二は嫡出子に、六分の一は婚外子に相続させる。という遺言があったのであれば、婚外子は遺留分が侵害されていない以上、文句は言えません。

逆に、父親が婚外子にも嫡出子と同じ相続分をあげたい又は、婚外子の方に多くあげたいというのであれば、そう遺言に遺していればよかったわけです。

自分たちの生活や家族形態を一番知っているのは間違いなく”自分”なんだから、それを踏まえて、法律なんかに頼らずに、自分の意思を遺すこと、争いの種を遺さないことは、親の義務だと思うわけです。

自筆の遺言

相続が発生してからの手続きをとても楽にしてくれる遺言書。

遺言書にはいくつかの種類がありますが、私的に絶対お勧めするのが公正証書遺言。

ただ、公正証書遺言は公証役場に出向く必要があったり、費用がかかるので、司法書士などの専門家を介せずに遺言を作成される方の大半は自筆証書遺言を利用されているような気がします。

自筆証書遺言はたしかに作るのは簡単です。が、しかし、書き方を間違っていたりすると無効になってしまう場合もありますので注意が必要です。実際、事務所に来られた方で「その遺言所書は…」という方も時々おられますので。

そしてなにより、私が思う、自筆証書遺言の最大のデメリットは、いざ相続の手続きをするときに手間がかかること。

そうです。家庭裁判所による検認が必要なんです。

これ書類集めとかもあるし、結構面倒くさいです。すべての相続人に裁判所から通知が行ったりするのも、場合によっては厄介です。

最近あった事例ですが、「すべての財産は妻に相続させる」という自筆証書遺言を遺して夫が亡くなりました。相続人は、妻と子供二人。

通常だとここから戸籍集めて、検認申し立てして、通知が来て、裁判所行って…となります。何度も言いますが、これ結構面倒くさいです。時間もかかるし費用もかかるし。

でも、子供二人がこの遺言に同意している場合には、ちょっとした裏技があって、そうすれば検認しなくてもいいのでかなり手続き的に楽になります。

何が言いたいかというと、こういう手続きはいろんなやり方があるので、司法書士等の専門家に任せてしまった方が結果的に楽で安上がりだったりすることもあるわけです。

最後に、今回は遺言の内容がわかってる前提で書きましたが、実際に自筆の遺言を見つけても封がしてある場合は勝手に開けちゃだめですよ。

開けたら5万以下の過料の可能性があります。

それに場合によっては改ざん等を疑われるかもしれないんで気を付けてください。

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